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週末日記「風立ちぬ」

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先週金曜日、やっとこ見てきました「風立ちぬ」

先に見てた友人の感想通り、ものをつくる人間のお手本のような映画でした


映画は少年時代の主人公が自身の設計した飛行機で大空を飛ぶ夢のシーンから始まり

前半は「鳥のように美しい飛行機をつくる」という主人公の挑戦、

後半はヒロインとの恋物語が、

関東大震災、未曽有の不況、そして戦争勃発という激動の時代を背景に描かれます




以下、ネタバレにならない範囲で感想を




まず、アニメーションについていくつか


冒頭で飛行機で空を飛ぶシーンについて、

一部背景がフル手書きという荒業が見受けられるのが、無意味に感動しました

あれ絶対メンドクサイですもん

絶対CGでやった方が簡単なのに

飛行機が大空を飛び回るアニメーションは最近だとCGフル活用の「スカイクロラ」がありますが

アレと比べると良くも悪くも「平面的な」アニメーションに仕上がってる感じがします

技術やお金どうこうの前の宮崎監督のこだわりなんだろうなあと



主人公たちが技術研修の為にドイツを訪れる最初のシーンは、

西洋絵画がアニメーションになったようではっとするほど美しかったです



あと、カストルプさんの表情の描写に特に顕著だった、

まるでメタモルフォーゼのような顔の描き方

「人間の顔ってそんなにやわらかい材質で出来てませんよw」

と突っ込みたくなるような描写がなんかツボでした



それと夢の中のカプローニさんが飛行機を無理して降りようとするシーンの足のばたつかせ方とか、

主人公がヒロインの帽子を追っかけて、キャッチした瞬間に藪に突っ込むシーンとか、

あの、クスッと笑っちゃうようなキャラクターの動き方

「カリオストロ」とか「トトロ」の時代を思い出すようなユーモラスなアニメーション

「そうそうコレコレw」というジブリ感が味わえました



ジブリ感といえば、

反対にジブリっぽくない要素も沢山あって興味深かったので書き出しておきます。



まず、工場から飛行機を引っ張っていくために連れてこられたウシについて、

これが全然可愛くない。

ジブリに出てくる動物ってもっとこう、人懐こくて、可愛げがあって、

アクマで「ファンタジーの中の登場人物(動物?)」として描かれてるイメージがあったのですが、

この牛は今までのジブリには出てこないような、

デカくて臭そうで何考えてるかわからない「リアルなウシ」でした



もう一つ、主人公が路上で帰りの遅い親を待つ子供に食べ物を上げようとするシーンがあるんですが

本来なら心優しい主人公からの気持ちを受け取る健気な子供という構図で丸く収まるはずですが、

子供たちは警戒心むき出しで走り去ってしまい、主人公はぽつんと取り残されてしまいます



主人公とヒロインが初めて出会う汽車のシーンもそうですが、

上流階級(おそらく)の主人公とヒロイン達は色が白く柔らかな表情をしているのに対し、

他の人たちは皆浅黒く険しい表情をしているなど、妙なリアル感がありました





総評として「綺麗なものはとびきり綺麗に、醜いものは正直に醜く」

そんな風に描かれた映画だなと感じました


零戦を設計した張本人である主人公を宮崎監督は

「擁護するつもりも美化するつもりもない」と言っていましたが、

同時に否定もせずに描いています


これは一人の男が激動の時代を懸命に生き、

大切なものを失いながらも、とても美しいものを作り上げる

そんな映画だと感じました





大げさでなく、いま日本人全員が見るべき映画だと思います



  1. 2013/08/12(月) 11:24:07|
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